腕時計の電池の種類と型番の見方|SR・LR・CRの違いと調べ方

腕時計の電池の種類と型番の見方

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電池を買いに行ったら、売り場に小さなボタン電池がずらり。『どれが自分の腕時計の電池なのか、さっぱり分からない』と困ってしまいますよね。

結論から言うと、腕時計の電池の種類は、型番の頭の文字でほぼ見分けられます。SRは酸化銀電池、LRはアルカリボタン電池、CRはコイン形のリチウム電池です。

この記事では、記号の読み方と主な型番の大きさ、自分の時計の電池を調べる方法を順番にお伝えします。

時計が止まった人

腕時計の電池って、何種類くらいあるんですか?全部同じだと思っていました…。

案内役

見た目はよく似ていますが、中身の種類も大きさもいろいろあるんです。まずは頭のアルファベットから見ていきましょう。

腕時計の電池の種類は、頭の文字で見分ける

先に結論

アナログの腕時計に多いのはSR(酸化銀電池)、デジタル時計などで使われることがあるのがCR(コイン形リチウム電池)です。LR(アルカリボタン電池)はSRと同じ大きさの物がありますが、電池の種類が違います。

型番の頭の文字は、電池の中身(電池系)を表す記号です。電池工業会の表をもとに、腕時計に関わる記号をまとめました。

頭の記号電池の種類公称電圧腕時計での見かけ方
S(SR)酸化銀電池1.55Vアナログのクォーツ時計に多い
L(LR)アルカリボタン電池1.5VSRと同じ大きさの物がある
C(CR)二酸化マンガンリチウム電池3.0Vコイン形。デジタル時計などで使われることがある
P空気亜鉛電池1.4Vこの記事の早見表には出てこない種類

酸化銀電池は、作動電圧が安定しているのが特長です。マクセルは「高精度が要求されるクォーツ時計(アナログ時計)の電源として定着しています。」と説明しています。

一方で、カシオのF-91Wの製品ページにはCR2016が使われていると載っています(検索結果の抜粋で確認)。デジタル時計だからCR、と決まっているわけではありませんが、こうした例があると知っておくと探しやすくなります。

SRとLRは、見た目では区別しにくい

SR626SWとLR626のように、同じ数字のSRとLRは大きさがそろっていることがあります。銀色の小さな電池という見た目も同じなので、刻印を読まないと区別できません。

マクセルは、酸化銀電池について「アルカリボタン電池と比べて高い容量が得られます。」と書いています。パナソニックも、LRを使う機器にはSRも使えるが、SRを使う時計などは指定の電池を使うよう案内しています。

つまり、入れ替えがきくのは「LR指定の機器にSRを入れる」向きだけで、時計のようにSRと指定された物にLRを入れるのは避けた方がいい、ということです。

ソーラー時計の電池は、別の種類

ソーラー(エコ・ドライブ、タフソーラーなど)やキネティックの時計は、光や動きで充電する「二次電池」で動いています。売り場のボタン電池とは別物です。

セイコーの取扱説明書は、一般の酸化銀電池が組み込まれると「破裂、発熱、発火などのおそれがあります。」と注意しています。ソーラー時計が止まった時は、電池を買う前に光に当てて充電してみてください。

型番の記号の読み方(SR626SWを例に)

時計が止まった人

SR626SWの「626」や「SW」には、どんな意味があるんですか?

案内役

数字は大きさ、SWはタイプを表しています。並び方の決まりが分かると、知らない型番でも中身の見当がつきますよ。

電池工業会は、型番を次の順番で組み立てると説明しています。

型番の記号の並び
  1. 直列につながっている電池の数(1個なら書かない)
  2. 電池系を表す記号(S・L・Cなど)
  3. 形を表す記号(Rは円形、Fは角形・平形)
  4. 寸法を表す数字

SR626SWなら、「S」が酸化銀、「R」が円形、「626」が寸法です。電池工業会の説明では、ボタン形(R)には酸化銀電池・アルカリボタン電池・空気亜鉛電池が、コイン形(R)にはリチウム電池が入ります。

後ろに付く「SW」と「W」

型番の最後に付くSWとWは、電池のタイプの違いです。マクセルは、SWを「アナログ時計など軽負荷で長期間動作する機器に適した低電流・長寿命タイプ」、Wを多機能なデジタル時計などに向く「高電流タイプ」と説明しています。

同じ626でも、SR626SWの互換番号は377、SR626Wは376とソニーの互換表で分かれています。SR626SWについてはSR626SWの解説記事で詳しく書きました。

数字が4けたの型番もある

SR1130SWのように、数字が4けたの型番もあります。これも寸法を表す数字で、早見表では直径約11.6mm・高さ約3.0mmと、SR626SWよりひと回り大きな電池です。

けた数が違うと、大きさもかなり違います。SR626SWとSR1130SWを取り違えることはまずありませんが、SR920SWとSR927SWのように数字が近い型番は見間違えやすいので気をつけましょう。

数字の読み方は表の実寸で

型番の数字は寸法を表しますが、どの桁が何mmかを公式に定めた文章は今回確かめられませんでした。大きさは、次の早見表の実寸で見比べるのが確実です。

腕時計のボタン電池の種類と大きさ早見表

ソニーの互換表とマクセルの仕様表から、腕時計でよく見かける型番を並べました。高さの小数はメーカーによって書き方が少し違うので、「約」を付けています。

型番直径×高さ(約)互換表記の例・仕様IEC
SR626SW6.8×2.6mm377・V377・V565SR66
SR621SW6.8×2.1mm364・V364・V531SR60
SR920SW9.5×2.0mm371・V371・V537SR69
SR927SW9.5×2.7mm395・V395・V523SR57
SR916SW9.5×1.6mm373・V373・V539SR68
SR1130SW11.6×3.0mm390・V390・V534SR54
CR201620.0×1.6mm3V・90mAh(マクセル)記載なし
CR202520.0×2.5mm3V・170mAh(マクセル)記載なし
CR203220.0×3.2mm3V・220mAh(マクセル)記載なし
腕時計の電池の種類と型番の読み方の図解

1000円前後の手ごろな腕時計でも、高い時計でも、入っている電池の型番の読み方は同じです。値段で電池の種類が決まるわけではないので、どの時計も刻印を見て選んでみてください。

V377 SR66、SR66 batterie と書かれていたら

海外製の時計や海外の通販では、日本の型番ではなく互換表記で書かれていることがあります。

たとえば「V377 SR66」は、VARTAの互換表記V377とIECの表記SR66で、どちらも表ではSR626SWの行に並んでいます。「SR66 batterie」のように外国語の説明が付いていても、見るのは型番の部分です。

打ち間違えやすい型番

ネット上では「SR628SW」「SR262SW」「SR625SW」「CR626SW」のような表記を見かけることもあります。どれも、この早見表には無い型番です。

数字の並びを1つ入れ違えたり、頭のSRをCRと読み違えたりすると、こうした表記になりがちです。表に無い型番に行き当たったら、電池の刻印をもう一度拡大して読み直してみてください。

自分の腕時計の電池の型番を調べる方法

時計が止まった人

裏ぶたを開けずに、電池の型番を知る方法ってありますか?

案内役

取扱説明書やメーカーの情報で分かることもありますよ。ただ、いちばん確かなのは、今入っている電池の刻印を見ることです。

電池の刻印を見るには、裏ぶたを開けて電池押さえを外す必要があります。腕時計のボタン電池の外し方は、腕時計の裏蓋の開け方の記事で形ごとに書いています。

調べる場所は、確かな順に4つあります。

調べる場所分かること例・ひとこと
入っている電池の刻印型番そのもの裏ぶたを開けて確かめる
取扱説明書電池の型番と電池寿命シチズンの機種0510は「SR927W」「約 2 年」
時計の裏ぶた機種番号・電池番号スウォッチはケースの裏面にも電池番号の記載がある
メーカーや買った店型番が分からない時の確認時計の機種番号を伝えて聞く

スウォッチは公式FAQで、電池本体に電池番号が書かれていること、電池をなくした時はケースの裏面にも記載があることを案内しています。

時計の型番(機種番号)と電池の型番は別物、というのもつまずきやすいところです。時計の型番で検索しても電池が出てこない時は、メーカーの窓口に機種番号を伝えて聞いてみてください。

詳しい調べ方は時計の電池の型番がわからない時の記事にまとめています。

メーカーが専用の電池を指定している時計

時計によっては、メーカーが電池の種類まで細かく決めているものがあります。

時計公式に書かれている電池のこと
グランドセイコー(9Fクオーツ)電池は「SB-AN」、電池寿命は「約3年」
セイコー「セイコー純正電池への交換をおすすめします。」
MoonSwatch公式の電池リストで9.5×3.6mm(1.55V)、電池番号394
シチズン(機種0510など)取扱説明書に電池番号と電池寿命の記載がある

こうした時計は、売り場で同じ大きさの電池を探すより、メーカーや正規の窓口に任せた方が確実です。グランドセイコーの取扱説明書も、電池の交換は専門知識が要るのでお買い上げ店に依頼するよう案内しています。

最初の電池がすぐ切れても、種類の間違いとは限らない

買ってから思ったより早く止まった、という時は、最初の電池が理由のことがあります。

日本時計協会は、時計には工場出荷時から「モニター電池」が組み込まれているので、最初の電池は取扱説明書の寿命より短いことがあると説明しています。電池の種類を疑う前に、まずは同じ型番の新しい電池に替えてみてください。

IKEAなど雑貨店の時計の場合

IKEAのような雑貨店の時計の電池の種類も、見るところは同じです。中に入っている電池の刻印か、パッケージや説明書の表記を確かめます。

腕時計ではなく掛け時計や置時計の場合は、単3などの乾電池を使うものもあります。掛け時計の電池は掛け時計・置時計の電池交換の記事を見てみてください。

合わない電池を入れないために

『大きさが同じなら、どれでも動くでしょ?』と思うかもしれません。実は、そこが一番の落とし穴なんです。

入れ替えない方がいい組み合わせ
  • SR指定の時計に、同じ数字のLR(アルカリボタン電池)を入れる
  • SR626SW指定の時計に、SR626W(高電流タイプ)を入れる
  • 高さだけ違う電池(SR626SWとSR621SWなど)を入れる
  • ソーラーやキネティックの時計に、一般のボタン電池を入れる

電池メーカーのパナソニックは、精密機器や時計は安定した電圧が必要な場合が多いので「機器の指定電池を使ってください」と案内しています。迷った時は、元の電池と同じ型番を選んでおけば間違いが起きにくくなります。

反対に、型番がまったく同じなら、メーカーが違っても大きさとタイプは同じです。マクセルでもパナソニックでもソニーでも、SR626SWはSR626SWとして選んで大丈夫です。

時計が止まった人

間違えて違う電池を入れてしまったかもしれません。どうしたらいいですか?

案内役

まずは取り出して、刻印を元の電池の型番と見比べてみましょう。違っていたら正しい型番に入れ直して、それでも調子が悪い時は時計店に相談してみてください。

SRとLRの違いはSRとLRの電池の違いの記事で詳しく書いています。

自分で替えるか、店に頼むか

型番が分かったら、自分で替えるか店に頼むかを決めます。防水の気圧表示がある時計やブランド時計は、電池の種類が分かっていても店やメーカーに頼む方が安心です。

自分で替える時の手順は、腕時計の電池交換を自分でする方法にまとめています。

店に頼む場合、たとえばミスターミニットは1,980円から、ザ・クロックハウスは国産の時計で1,650円からと公式で案内しています(2026年11月確認・公式の最低額)。時計の種類や防水・ブランドで上がるので、最新は各社の公式で確かめてみてください。

電池の種類で変わる捨て方

使い終わった電池は、種類によって出し先が違います。ここも型番の頭の文字で見分けられます。

電池の種類出し先出典
SR・LR(ボタン電池)時計店の電池回収箱、回収協力店の回収缶日本時計協会・電池工業会
CR・BR(コイン形リチウム電池)お住まいの市町村の分別ルールに従う日本時計協会
時計用のSR・LR・CRJBRCの回収対象外JBRC

どの電池も、プラスとマイナスの面をセロハンテープなどで覆って絶縁してから出します。電池工業会は、コイン形リチウム電池はほぼ全面が金属で、他の金属と触れるとショートし、発熱や破裂などの恐れがあると注意しています。

ボタン電池の回収協力店を探すサイトは、2026年11月4日の確認時点で一時停止していました。電池工業会のフリーダイヤル(0120-266-205)で、協力店の案内を受け付けています。

捨て方の詳しい話は時計のボタン電池の捨て方の記事で書いています。

電池の種類ごとの捨て方の違いの図解

電池を調べる前に、この先も使う時計か考える

型番を調べているうちに、『そもそも、この時計はもう何年も使っていないな』と気づく方もいるかもしれません。

使う予定のない時計なら、電池を買う前に査定額を聞いてみる選び方もあります。

電池が切れたままの時計でも、そのまま査定を受け付けている買取店があります。ブランドリバリューは公式サイトの案内(2026年9〜10月時点)で、「箱やギャランティーカード(保証書)、余りコマなど付属品がなくても問題ございません。」とも書いています。

PR|ブランドリバリュー(時計の買取)

使っていない時計は、電池交換の前に査定額も聞いてみる

電池が切れて止まったままの時計も、電池交換をしないままで査定を受けられます。宅配・出張・店頭のほか、写真を送るLINE査定もあるので、交換代をかけるかどうかは金額を聞いてから決めて大丈夫です。

査定料無料ブランドリバリューで時計の査定額を確認する

買取の条件・方法は変わることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

電池の種類についてのよくある相談(Yahoo!知恵袋より)

知恵袋に寄せられている、電池の種類で迷った人の相談から、よくあるものを要約して答えます。

元々入っていた電池と、違う型番の電池でもいい?

時計に最初から入っていた電池と違う型番を買ってしまい、使えるか知りたいという相談です。

大きさや種類が違う電池は、動いたとしても指定どおりではありません。早見表で大きさと種類を見比べて、元の電池と同じ型番を用意し直すのが安心です。

店で替えてもらった電池が元の物と違って見える時は、その店に入れた電池の型番を聞いてみてください。メーカー名が違うだけで、型番は同じということもあります。

時計の品番は分かるけど、電池の種類が分からない

海外ブランドの時計で、品番で調べても電池の種類が見つからないという相談です。

時計の品番と電池の型番は別のものです。店に聞く時は「この品番の時計の電池は何ですか」と、品番を見せながら聞くと伝わりやすいです。

裏ぶたを開けて電池の刻印を見るか、品番を伝えて買った店やブランドの窓口に聞くのが確実です。自分で開けにくい時計なら、電池交換を受け付けている店に持ち込めば、型番を見て合う電池を入れてもらえます。

丸い電池だけど、何の種類を買えばいい?

丸いボタン電池なのは分かるけれど、種類が分からないという相談です。

丸い電池にも、SR・LRのボタン形と、CRのコイン形があります。表面の刻印の頭の文字と数字を読み、早見表の型番と照らし合わせてみてください。

よくある質問

腕時計のボタン電池の種類はどれくらいありますか?

腕時計でよく見かけるのは、SR(酸化銀)・LR(アルカリ)・CR(リチウム)の3種類です。同じ種類の中でも大きさの違う型番がたくさんあるので、型番の数字まで見比べてください。

SRとLRは入れ替えて使えますか?

SRは1.55V、LRは1.5Vと電圧が違い、電池の種類も違います。パナソニックは時計などは指定電池を使うよう案内しているので、SR指定の時計にはSRを入れましょう。

SWとWの違いは何ですか?

SWはアナログ時計など向けの低電流・長寿命タイプ、Wは多機能なデジタル時計など向けの高電流タイプです(マクセル)。互換番号も別になっています。

デジタル時計や懐中時計の電池の種類も、同じ見方でいいですか?

はい、同じです。刻印の頭の文字で種類を、数字で大きさを確かめます。デジタル時計はSWではなくWのタイプや、CRのコイン形を使うものもあるので、元の電池と同じ型番を選んでください。

電池の型番がどうしても分からない時は?

時計の機種番号を伝えて、メーカーの窓口や買った店に聞くのが確実です。電池交換を受け付けている店に持ち込めば、電池を見て合う物を入れてもらえます。

まとめ

この記事の要点
  • 腕時計の電池の種類は、頭の文字で見分ける(SR・LR・CR)
  • 型番は「電池系・形・寸法」の順に並び、SWとWはタイプの違い
  • 大きさは早見表の実寸で見比べる。表に無い型番は打ち間違いを疑う
  • 調べるなら、入っている電池の刻印がいちばん確か
  • SRとLR、SWとW、ソーラーの二次電池は入れ替えない

電池交換を頼める店や料金の全体像は、時計の電池交換ガイドで確かめてみてください。

時計の電池交換.jp

時計の電池交換.jp 編集部

腕時計が止まって困っている方のために、電池交換をどこで・いくらで・どのくらいの時間で頼めるか、自分で替える方法、電池の種類、防水やブランド時計・ソーラー時計の扱いを、メーカーや店の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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