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引き出しの奥から、止まったままの腕時計が出てきた。電池を入れっぱなしで何年もたっていて、時計の電池が液漏れしていないか心配になりますよね。
結論から言うと、止まった時計の電池をそのままにしておくと、液漏れしやすくなるとメーカーや日本時計協会が注意しています。止まったら早めに電池を替えるか、しばらく使わないなら店で電池を外してもらうのが安心です。
ここでは、液漏れしやすくなる理由と、見つけた時にどうするかを順番に見ていきます。
止まった時計って、ただ止まっているだけですよね?そのまま置いておいても平気かと思っていました。
実は、止まっていても時計の中では少しずつ電気が流れているんです。それで電池が傷みやすくなるので、早めに替えておくと安心ですよ。
止まった時計の電池が液漏れしやすくなる理由
- 時計が止まっても、回路には小さな電流が流れ続ける
- 電池が使い切られた状態が続くと、漏れやすくなる
- 漏れた液は、時計の機械を傷めるおそれがある
- だから止まったら早めに交換するのがよい
日本時計協会は、電池が切れて時計が動かなくなってからも「電気回路はつながったままですので、微小電流が流れ続けます」と説明しています。
そして「電池は過放電の状態になると漏液しやすくなります」と続けています。つまり、止まった時計の電池は、使い切ったあとも少しずつ消耗し続けているんです。
『りゅうずを引いて針を止めておけば大丈夫では?』と思う方もいるかもしれません。セイコーは、りゅうずを引いて針を止めても「電池の消耗はあまり変わりません」と書いています。
メーカー各社も、同じことを注意しています
切れた電池を入れたままにしないよう、多くのメーカーが公式に注意を書いています。
| 書いているところ | 公式の注意 |
|---|---|
| 日本時計協会 | 電池がなくなり止まった時計を長期間放置しないでください。故障の原因となる恐れがある |
| セイコー | 寿命切れ電池を入れたまま放置すると、電池が膨らんだり漏液したりして、時計に悪い影響を与える恐れがある |
| オメガ | 放置すると液漏れを起こし、ムーブメントを損傷するおそれがある |
| カルティエ | 使用済み電池をウォッチ内部に残しておくことは控える。電池の酸化を招いたり、ムーブメントが損傷したりする恐れがある |
| シャネル | クォーツウォッチが止まったら、漏液による損傷を防ぐため3カ月以内に電池を交換する |
(2026年11月確認・各社公式の案内から。原文を短くまとめています)

どのくらい放置すると液漏れする?
「何か月なら大丈夫なの?」と気になりますよね。
結論から言うと、どの時計にも当てはまる期間は、公式の案内では見つかりませんでした。電池や時計の作り、置いていた場所で変わるからです。
その中で、具体的な期限を書いているのはシャネルです。シャネルは自社のクォーツウォッチについて「3カ月以内に電池を交換してください」と案内しています。
ほかのメーカーは期間を書かず、「早めに」「速やかに」と案内しています。日本時計協会も「時計が止まったら速やかに電池の交換をするようにしてください」としています。
アナログの時計は、秒針が2秒ごとに動く「2秒運針」が電池切れの近い合図です(セイコー・シチズン)。セイコーは、この合図が出ると1日から数日以内で止まると書いています。合図の見分け方は時計の電池切れのサインで紹介しています。
液漏れが心配な時計を見つけたら
『中を見てみたい』と思っても、慌てて自分で開けないのがポイントです。
- 自分で裏ぶたを開けず、そのまま袋や箱に入れる
- 時計店や修理を受ける店に持っていく
- 「長く止まっていた時計です。液漏れしていないか見てもらえますか」と伝える
- 電池を替えて動くか、修理が必要かを聞く
電池から漏れた液が肌や服に付いた時について、日本時計協会は「水で洗い流して下さい」と案内しています。目に入った時は、きれいな水で洗い流して、すぐに眼科医に相談するよう書いています。
電池を替えても動かない時や、中の機械まで傷んでいそうな時は、時計の修理を受ける店かメーカーに相談するのが近道です。修理の料金は公式で確かめられる情報が少ないので、見積もりを取ってから決めてみてください。
電池を替えてもらったのに動かなかったら、料金はかかるんですか?
店によって違うんです。ミスターミニットは動かない時は料金を取らないと書いていますが、タイムステーションNEOは作業手数料550円がかかると案内しています。先に聞いておきましょう。
電池を替えても動かない時に考えられることは、電池交換したのに時計が動かない時で詳しく紹介しています。
しばらく使わない時計はどうしておく?
旅行用の時計や、季節で使い分けている時計など、しばらく着けない時計もありますよね。そんな時の選び方は2つです。
| しばらく使わない時の選び方 | 向いている時計 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 電池を替えて、動かしておく | また近いうちに使う時計 | 止まったら、また早めに替える |
| 店で電池を外してもらう | 当分使わない時計 | 使う時は電池交換が必要 |

エディオンのウォッチスクエアは、店頭作業のメニューに「電池外し」を載せています。電池を外す作業を受け付けている店があるんですね。
一方で、グランドセイコーの取扱説明書は「時計から電池を取り出さないでください」と書いています。自分で外すのではなく、店に頼むのが安心です。
ソーラーやキネティックの時計は、ふつうの電池ではなく充電式の二次電池を使っています。これらは光や腕の動きで充電するので、使わない時の扱いは取扱説明書を見て確かめてみてください。
液漏れについてのよくある相談(Yahoo!知恵袋より)
Yahoo!知恵袋で多かった、電池の液漏れについての相談を3つ取り上げます。
電池切れのまま何年も放置した時計は、また動く?
何年も止まったままの時計に電池を入れたら動くのか、という相談です。
『何年もたっているし、もう無理かな』と思うかもしれませんね。動くかどうかは、中の状態によります。電池を替えて動くこともあれば、液漏れで機械が傷んでいて修理が必要なこともあります。
まずは時計店で電池を替えてもらい、動かなければ修理の見積もりを聞く、という順番が無理のない進め方です。
液漏れした電池を拭けば、また使える?
液漏れしている電池を、拭いてまた使えるか、という相談です。
漏れた電池は、拭いてもそのまま使わず、新しい電池に替えてもらいましょう。中の機械に液が付いていないかは、時計店で見てもらうのが安心です。
外した電池を捨てる時は、日本時計協会が、プラスとマイナスの端子部をセロハンテープなどで絶縁するよう案内しています。捨て方は時計のボタン電池の捨て方で紹介しています。
100均の電池を使うと、液漏れしやすくなる?
腕時計にダイソーの電池を入れても液漏れは大丈夫か、という相談です。
ダイソーの電池の液漏れのしやすさについて、公式の情報は確認できませんでした。参考までに、マクセルは自社のSR電池について、這い上がり現象を抑えて「優れた耐漏液性」を確保していると書いています。
どの電池でも、止まったまま放置しないことがいちばんの対策です。
形見の時計や使わない時計なら
長く止まっていた時計は、電池交換や修理にお金と時間がかかることもあります。
毎日着けたい時計なら、直す価値は十分ありますよね。でも、親や祖父母の形見で、もう着けることがない時計なら、少し考え方が変わってくるかもしれません。
家族のだれも着けないまま引き出しに入っていた時計なら、修理の見積もりを取る前に、査定額を聞いてみる選び方もあります。
時計の買取店には、電池切れや動かない時計をそのまま査定に出していいと公式に案内している所があります。ブランドリバリューは、電池切れなどで動かない時計でも買い取ると書いています。
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使っていない時計は、電池交換の前に査定額も聞いてみる
電池が切れて止まったままの時計も、電池交換をしないままで査定を受けられます。宅配・出張・店頭のほか、写真を送るLINE査定もあるので、交換代をかけるかどうかは金額を聞いてから決めて大丈夫です。
査定料無料ブランドリバリューで時計の査定額を確認する買取の条件・方法は変わることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。
形見の時計なら、家族と話してから決めても遅くありません。動かない時計の売り方は動かない時計・止まった時計は売れる?、迷った時の考え方は電池交換するか売るかで紹介しています。
よくある質問
電池切れの時計は、どのくらいで液漏れしますか?
どの時計にも当てはまる期間は、公式の案内では見つかりませんでした。シャネルは自社のクォーツウォッチについて3カ月以内の交換を勧めていて、ほかのメーカーは早めの交換を案内しています。
りゅうずを引いておけば、電池は長持ちしますか?
セイコーは、りゅうずを引いて針を止めても電池の消耗はあまり変わらないと書いています。使わない時計は、電池を替えておくか、店で外してもらうのが安心です。
液漏れした時計の電池交換は、どこに頼めばいいですか?
ふつうの電池交換を受け付けている時計店に、液漏れが心配なことを伝えて見てもらいましょう。中の機械まで傷んでいる時は、修理を受ける店かメーカーに相談します。
まとめ
- 止まった時計でも回路に小さな電流が流れ、電池が漏れやすくなる
- 日本時計協会やメーカー各社が、切れた電池を入れたままにしないよう注意している
- どの時計にも当てはまる期間は無く、止まったら早めの交換が基本
- しばらく使わない時計は、店で電池を外してもらう方法もある
- 使わない形見の時計は、直す前に査定額を聞く選び方もある
電池交換の全体の流れは、時計の電池交換ガイドでまとめています。







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